川遊び
カカシは川で釣りをしていた。 すると川上から突っ伏したイルカが流れてきた。そして静かに川下に流されていった。 何事もなかったかのように釣りを続けるカカシ。 しばらくすると再びイルカが流れてきた。 「イルカ先生、楽しいですか?」 「ガボガババボボ」 「黙れ、魚が逃げる」 静かになった。 「……生きてますか?」 反応がないので、カカシは流されていくイルカを釣ってみた。げぼりと水を吐いて覚醒したイルカと目が合った。 「リリースしますか?」 「珍しい物釣り上げたんで、持って帰ろうかな」 「ほどよく脂が抜けてると思いま……」 糸が切れてイルカが川に落ちた。流されていく。 少し心配したが、しばらくすると再び川上から流れてきたので、場所を変えてカカシは釣りを堪能することにした。 そんな休日の一コマ。 2007.08.10 |