愛でる

「カカシ先生、酒の肴に何か欲しくありませんか?」

腹がいっぱいであるカカシは、イルカの言葉に「んー」と考え込んだ。

「というわけで、シカマルを呼ぼうと思います」

「酒の肴って話はどこにいった!?」

「酒の肴と称して花を愛でるのと一緒ですよ。見て楽しい」

「楽しいわけあるか」

「デコ全開ですよ!?」

「なんで声を荒げてるの!?」

「俺の趣味嗜好を全否定されかねなかったからです」

「全否定してさしあげますよ。っつーかお子様を夜中に呼び出すのはいかがかと」

「忍たるもの、いついかなる時にも出陣可能じゃないといけませんよ?」

「里にいる時くらい休ませてあげませんか?」

イルカは「それもそうですね」と言って寂しそうな笑みを浮かべた。

「じゃあシカクさんで」

「どんな嫌がらせだ!」

「デコ全開ですよ!?」

「そっから離れろ!」

「遺伝子に組み込まれてるから無理です!」

「自分とこの一族引き合いに出してまで大嘘つくな!」

カカシの発言を聞いて、イルカは突如真顔になる。

「組み込まれてないと言い切れますか?」

「その話に付き合わないとダメですか?」

「朝までよろしくお願いします」

「おやすみなさい」

こうしてカカシはぐっすり眠ったという。


2007.05.06

 

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